一次関数

中2,3数学担当 中島信也

真冬の日本から真夏のオーストラリアに向かって飛行中。パプアニューギニア(赤道)上空を通過し、「暖かいケアンズまでもう少し。」と思い、外を見ると窓にはうっすらと霜のような物が、そして機内のテレビには高度10 000m上空を飛行中との表示。「えっ、ケアンズも氷が張るほど寒いの?」いいえ、そんなことはありません。現在、中学2年生が学習中の一次関数を使って説明します。 

気温は地上から10 000m (10km) までは、高度が1km増す毎に6℃ずつ低くなります。ケアンズの気温が30℃のとき、地上からχkm上空の気温をy℃とすると、 

y = 30-6χ (0≦χ≦10)   

という一次関数の式が成り立ち、この時のケアンズ上空10 000mは-30℃となります。                                                    参考文献:啓林館「未来へひろがる 数学2」

 生徒達の作った一次関数の問題を紹介いたします。

 1 ある印刷場では、1分で本を15冊作ることができます。すでに6冊できあがっているとして、36冊になるには、あと何分かかるでしょうか。全部の本の冊数をyとして、一次関数の式を作って考えなさい。(Nさん) 

2 私はお小遣いを1週間に$3もらいます。そして、何か家事をするたびに$5づつお小遣いをもらうことができます。1週間にもらう全部のお小遣いをyとして一次関数の式を作って考えなさい。   (Mさん)  

3 全部で2Lの水があります。けいたさんが10mL入るコップでχ回飲んだときの残りの水の量を、残りの水の量をyとして一次関数の式を作って考えなさい。(Iさん) 

中学生になり「算数」から「数学」になると急に「難しくなる」と思わるのは、「算数」で学んだことを基礎に、より理論的に変化や対応についての見方や考え方を深め、より効率的に様々な事象を考察していく力を育てることを目的としているので、文字や記号、用語や法則、定義や性質などをたくさん使うようになるからではないでしょうか。数学も言葉と同様に、使わなければ私達の脳は必要ないと判断し、引き出しの奥の方にしまってしまいます。そうならないためにも、予習をして脳に興味を持たせ、復習して定着させることが大切です。